糖尿病の猫の介護⑧
前回のおはなし
「ペス夫の調子が悪いねん。明日病院連れてってくれへん?」
神戸に帰ってきて10日目の晩、母に頼まれた。
10日間しっかり遊んで、そろそろ次の場所に引っ越す準備をはじめようと思っていたときだった。
翌朝、「そんなに悪いように見えへんねんけどなあ」と思いながらペス夫を探した。
二段ベッドの下にペス夫はいた。
からだを低くして一番奥のペス夫に手を伸ばす。
いつもなら逃げたり抵抗するのに、おとなしくつかまる。
ずりずりっと引き出して抱き上げる。
力があまり入ってない。
「ペス夫、こんなんやったっけ・・・」
不安に思いながらキャリーにつめこみ、いつものかかりつけ医とは違う、自転車で行ける近くの病院に向かった。
いつも見ていただいて、ありがとうございます!