糖尿病の猫の介護25
ある朝、ペス夫の調子がおかしかった。
ごはんをあげてしばらくたったころだった。
にゃーにゃー言いながら徘徊をするのだ。
一所に留まれないみたいだった。
抱き上げてみると鳴きやむのだけど、今度は人の腕を蹴ってくる。
あまりにも狂ったように鳴いて徘徊するので、午後の予定だったけど早めに病院に連れて行くことにした。
病院でのペス夫はいつもと少し違うかった。
いつもはおとなしくじっとしているのだけど、うなってみたり、先生の指に爪を立ててみたりと気が高ぶっているのが見て取れた。
「こんな風なのは初めてですね。」と先生が言うくらいだった。
ここからは先生の憶測になるんだけど、ペス夫はどうやら膵臓が悪いらしい。
だからインスリンが作れなくって血糖値も上がってしまった。
今はインスリンを打たなくても血糖値は安定しているし、糖尿病ではなかったのかもしれない。
膵炎になるとおなかはとても痛くなる、吐き気もする。
だからごはんを食べたくなくなる、痛みを紛らわすために徘徊もする。
膵臓の数値をはかることはできるが、数値が高いからといってすごく危険かと言ったらそうでもない。
数値が下がっていても正常の範囲からはみ出ていれば、重傷だったりもするらしい。
そしてどんな風に悪いかを調べるには、膵臓の組織を採取しなければならない。
つまり、検査のために手術をしなければならないのだ。
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