糖尿病の猫の介護23
前回のおはなし
それから2週間が過ぎた。
わたしは利尻島での生活がどうしても合わなくて、地元に帰ることに決めた。
利尻島にいるあいだ、携帯が使えなかったので家族とはほぼ連絡を取ることができなかった。
ペス夫はきっと元気になってるだろう、ごはんももりもり食べれてて太ってるかもしれないな! なんてことを考えながら実家の扉を開いた。
ペス夫は何も変わってなかった。
むしろ悪くなっていた。
痩せていて、顔のラインは前よりもしゅっとしていて、ギスギスした雰囲気だった。
もちろん、自分でごはんは食べない。
みんな仕事をしているので、どうしてもあげれるえさの量も限られてしまう。
点滴も、毎日行けるわけじゃない。
もしかしたらわたしはペス夫に呼ばれたのかもしれないなと、ぼんやり考えた。
いつも見ていただいて、ありがとうございます!