糖尿病の猫の介護⑰
翌日は授乳期用のえさをあげてみた。
こちらもにおいが抑えめなので、人間的にはありがたい。
依然としてペス夫のよだれはだらだらで、前にも増して横になることが多かった。
この日、事件が起こった。
うちの母がキレたのだ。
その理由のひとつに、いつまでたってもペス夫がごはんを食べないことも含まれていた。
1日の通院代は1万円。
毎日の血液検査と脱水症状を起こさないための点滴、吐き気止めと抗生剤の注射。
もう5日も通ってる。
救急で運ばれたときの治療費5万と、前の病院の治療費をあわせると20万はこえる。
猫貯金があったからまかなえたものの、残り4匹も猫がいる我が家、出費は痛い。
「20万て! ハワイ行けるわ!」と母がぼやく。
「いい加減に食べろ!」という母にうなだれたままのペス夫。
しかしいつもと違う母の気迫に気づいたのか、いつもより多めに食べていたような気がしないでもない。
いつも見ていただいて、ありがとうございます!