サビ猫のすすめ
うちんちには猫が5匹いる。
ぜんぶわたしが高校生のときにもらったり拾ってきた猫ばっかりで、みんな10歳を越えた。
1匹目は友達の友達の妹からもらった猫で、雨の中走ってたところを拾ったらしい。
ノルウェージャンフォレストキャットに似てて、絶世期の小池徹平くんみたいな顔でめちゃめちゃ可愛かった。
ほんとは猫好きだけど飼うのは反対してたお母さんが、一目見ただけで目をハートにしてた。
その1年後、三宮の路上で猫を配ってるおじさんから、キジトラのオスをいただいた。
後のペス夫である。
兄弟と一緒に箱の中に入ってて、首にはリボンをかけられていた。
ほんとはその兄弟の中にいたグレーの子が欲しかったんだけど、もらう人がもう決まってた。
ペス夫がきてから1ヶ月後。
家の前の駐車場に猫が3匹捨てられてた。
みんなちっちゃい子猫で、1匹はきれいな黒猫だったけど、かぎしっぽ。
あとの2匹はぶさいく柄で、見るからに野良猫ちっく。
さすがに2匹飼ってるし、もらってくれる人を探したんだけど誰も見つからず。
結局、今も一緒にいます。
そんなしゃーなしで飼い始めた、ぶさいく柄ちゃん。
とにかく可愛い。
現場主義で人懐っこくて、面白い!
近寄ってきてさわって欲しそうにするのに、いざさわろうとすると迷惑そうな顔をしてちょっと逃げる。
アイスとかヨーグルトを食べ始めると、近くに来ておこぼれがもらえるのを待っている。
でもいざあげると、また迷惑そうな顔をするのだ・・・!
なんやねん! って思うけど、ほんま可愛いねんよな。
ちなみにこのぶさいく柄、サビ猫っていうらしい。
顔立ちは鶴太郎に似ている。メスなのに。